米ユナイテッド航空は27日、ファイザー製の新型コロナウイルスワクチンが規制当局に承認された場合に迅速に配布するため、ワクチン空輸用のチャーター便の運航を開始した。事情に詳しい関係者が明らかにした。新型コロナワクチン配布を巡る物流上の課題に対応するため、世界的なサプライチェーン(供給網)が構築される中、初期のチャーター便もその中継点の一つとなる。ファイザーは米食品医薬品局(FDA)や世界の規制当局から承認を得れば迅速に動けるよう、下準備に取り組んできた。ファイザーの流通計画には他にも、ミシガン州カラマズーとベルギーのプールスにある最終配送センターでの冷蔵保管庫の設置や、ウィスコンシン州プレザントプレーリーとドイツのカールスルーエにある流通拠点の保管能力拡大に加え、毎日数十便の貨物便と数百台のトラック輸送が含まれる。ファイザーはユナイテッドが同社の計画に果たす役割についてコメントすることは控えた。
ユナイテッド航空、ファイザーのワクチン用チャーター便運航開始
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