11月24日、NYダウ工業株平均が史上初の3万ドル台に達した。10月末の2万6500ドルから1カ月足らずで3500ドル、実に13%強も上昇したことになる。
だが新型コロナウイルスの感染拡大が止まらず、雇用や消費などの回復にブレーキがかかってきていることを考えると、株価上昇は明らかに行き過ぎだ。バブル化の様相が濃厚だ。
コロナワクチンの年内接種
新政権移行への期待感が原動力
株価上昇の原動力としては、11月4・5日のFOMC(連邦公開市場委員会)で追加金融緩和の可能性が示唆されたことがある。
さらに米ファイザーが開発中の新型コロナウイルス用のワクチンの有効性を90%としたこと(11/9)、さらにファイザーが早ければ12月11日にもワクチン接種が開始できるという見通しを公表(11/20)し、コロナ感染の早期沈静化への期待が高まったことが挙げられる。