北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長の宣伝担当員らは新たな使命に取り組んでいる。それは、ソーシャルメディアを通じて影響力を行使することだ。北朝鮮の宣伝活動は長年、同じパターンに固執してきた。つまり、外国の帝国主義者に対する批判を展開し、金一族の功績を称賛する方法だ。だが、北朝鮮の宣伝員たちはここに来て、核武装や閉鎖性、貧困といった印象が強い金体制について、よりソフトなイメージを広めようとしている。イメージを一新する試みが表面化したのは先月のことだ。異例の方策により、北朝鮮の閣僚2人がユーザーとなっているツイッターアカウントが作られた。その2人とは、2018年の南北協議に交渉担当として参加した金命一(キム・ミョンイル)氏と、宣伝機関とされる祖国統一研究院の韓成一(ハン・ソンイル)室長だ。英語、日本語、中国語、韓国語で書かれた投稿は、日常生活について語っていた。