仕事をやらずにサボっているのではないか?と心配になることもあるでしょう。
マネジメントを行ううえで大切なのは、事実を正確に捉えることです。そのためには、部下のマイナス面だけにフォーカスするのではなく、プラス面にも焦点を当てることが必要です。
具体的には、これまでの約1年間の部下たちの行動や言動を思い返して、「成果を上げたこと」「協力的だったこと」「頑張っているなと思えたこと」「成長したと思えたこと」など、部下のことをポジティブに捉えることができる項目を10個以上、できるだけ多くリストアップすることをおすすめします。
部下の良い面について考えていくと、ネガティブなバイアスが掛かっていない、本来の姿が見えてきます。そうすると「頑張ってくれているので助かるな」とか「真面目に取り組んでくれているのでありがたい」という具合に、感謝の気持ちが持てるようになれます。そんな風に捉えることができれば、心配事は消えていきます。
上司がそのような心情でいることは、部下にも伝わるので、職場内での上下の人間関係が良くなります。
会わないで部下をマネジメントする心がまえとして大事なのは、部下のことを疑うのではなく「信じる』ことです。
また、このときの上司は「信用』ではなく、「信頼」するスタンスでいるようにします。
「信用」という言葉の持つ意味は、「信じて用いる」ことです。「用いる」は言い換えれば、「仕事をさせる」ことです。
一方、信頼の「頼」には「期待する」という意味が含まれています。「あなたに期待しているよ!」という姿勢で接すれば、部下はその期待に応えようと思い、一生懸命に自ら進んで仕事に取り組むようになります。