この時期は毎年、忘年会が話題になるが、2020年は新型コロナウイルスの感染拡大がいまだに予断を許さない状況だ。コロナ禍における2020年の忘年会に対する考えの傾向を見てみよう。(AKTANA International LLC プリンシパルコンサルタント 高橋洋明)
今年の忘年会、みんなの本音は?
個々の忘年会に対する意識調査を見てみよう。ケータリングやデリバリー事業を行う日本フードデリバリーが2020年10月20日に公表したアンケートよると、主に下記のポイントが挙げられる。
・ 職場の忘年会が開催された場合、24.6%の人が「参加したくない」、36.9%の人が「どちらかというと参加したくない」と回答した。これは合わせて61.5%の人が忘年会に対して消極的な意識を持っていることになる。
「参加したくない」と回答した人の88.6%が「新型コロナウイルスへの感染が不安だから」、30.0%が「終業後に職場の催し物に時間を割きたくない」、27.1%が「気疲れして楽しめない」と回答していた。
・忘年会の開催場所として望ましいのは、回答者の44.8%が「飲食店」、33.7%が「オフィス」、24.6%が「オンライン」と回答した。年代別で見ると、20代~30代は「オフィス」、40代以上は「飲食店」と回答していた。
・忘年会の時間の長さとして望ましいのは、全体の80%以上が「2時間未満」と回答した。
・忘年会を開催するのに望ましい時間は、52.8%が「夜(就業時間後)」、25.5%が「夕方(終業時間内)」、20.1%が「ランチタイム」と回答した。
・忘年会の1回あたりの予算として望ましい金額は、27.8%が2000~3000円未満、22.3%が4000~5000円未満、22.1%が3000~4000円未満と回答した。忘年会の予算として5000円未満を希望する人が全体の9割に達した。
・重視するポイントは、75.7%が「感染防止対策を行っている」、50.1%が「料理やドリンクの味」、33.6%が「参加するメンバー」と回答していた。