コロナ禍から企業が復活するのは一体、いつになるのだろうか。上場100社超、30業界を上回る月次業績データをつぶさに見ると、企業の再起力において明暗がはっきりと分かれている。前年同期と比べた月次業績データの推移を基に、「嵐」から「快晴」まで6つの天気図で各社がいま置かれた状況を明らかにする連載「コロナで明暗!【月次版】業界天気図」。今回は、11月度の牛丼チェーン編だ。
すき家が唯一、前年超えで「独り勝ち」
吉野家と松屋は前年割れ
牛丼チェーンの主要3社が発表した11月度の月次業績データ(既存店売上高)は、以下の結果となった。
11月度の吉野家(吉野家ホールディングス〈HD〉)の既存店売上高は、前年同月比93.4%(6.6%減)、松屋(松屋フーズHD)は同91.1%(8.9%減)だった。
今回取り上げる3社のうち、唯一前年度実績を超えたのはすき家(ゼンショーHD)である。11月度の既存店売上高は、前年同月比100.5%(0.5%増)という結果だった。