コロナ禍から企業が復活するのは一体、いつになるのだろうか。上場100社超、30業界を上回る月次業績データをつぶさに見ると、企業の再起力において明暗がはっきりと分かれている。前年同期と比べた月次業績データの推移を基に、「嵐」から「快晴」まで6つの天気図で各社がいま置かれた状況を明らかにする連載「コロナで明暗!【月次版】業界天気図」。今回は、11月度の居酒屋チェーン編だ。
ワタミ・天狗、売上高40%超減で悲鳴
居酒屋チェーンの主要4社が発表した11月度の月次業績データ(既存店売上高)は、以下の結果となった。
11月度のコロワイドグループ(コロワイド)の既存店売上高は、前年同月比92.2%(7.8%減)、鳥貴族の既存店売上高は、同81.3%(18.7%減)だった。
2社とも前年実績に届かず不調だが、さらに厳しい状況にあるのがワタミと天狗グループだ。
11月度のワタミの国内外食事業売上高(既存店)は、前年同月比59.9%(40.1%減)、天狗グループ(テンアライド)の既存店売上高は、前年同月比56.1%(43.9%減)まで落ち込んだ。