年々、衰退している年賀状文化。しかし今年は、コロナ禍で人と会えないという状況が生まれたことで、「せめてご挨拶だけでも」と年賀状を書く人が例年より増えるのではないかとささやかれている。実際のところ、どうなのだろうか。年賀状作成アプリ『つむぐ年賀』を運営するソルトワークスに話を聞いた。(清談社 中村未来)
ポストカード作成アプリの
ダウンロード数が220%増
年賀はがきの発行数が、過去最大の減少率を記録した。日本郵便の発表によると、2021年用の年賀はがきの当初発行枚数は、19億4198万枚。前年比17.4%減で、10年連続の減少となる。
しかし今年は、年末年始の帰省を自粛する人が増加するとみられ、新年の挨拶代わりに年賀状を書く人が増えるのでは、と各メディアでは言われている。
それを後押しするかのように、空前の大ブームを巻き起こしている『鬼滅の刃』デザインの年賀状、年内で活動を休止する『嵐』デザインの年賀状が、それぞれ注文殺到していることもあり、年賀状市場はにわかに盛り上がりを見せているのだ。
2021年の年賀状がどれだけ増えるかは、年が明けてみるまでわからないが、じつはその前兆ともいえる出来事は、すでに起きている。