◎ふつうの会社員でも10年あれば、気づいたときには1億円!
小型株は伸びしろが大きいわりに、目をつけている投資家が少ない。
それだけに、株価が何倍にも伸びる可能性をふんだんに秘めている。
大学時代に投資を始めた著者は、6~7年後に資産1億円を達成。
いまでは1銘柄だけでも億単位のリターンを得ている。
10万円から株式投資をスタートしたとしても、
収入から生活費を除いた分を追加して投資額を増やしていけば、
1年で資産100万~200万円は十分狙える。
すると銘柄の選択肢が広がり、資産を急角度で増やせる可能性がアップ。
資産1000万円くらいで壁にぶつかりがちだが、
この壁を突破すれば10万円を100万円、
100万円を1000万円に増やした感覚で“億り人”に近づける。
ベストセラー『10万円から始める! 小型株集中投資で1億円』の刊行から1年。
『10万円から始める! 小型株集中投資で1億円 実践バイブルとして、
小型株集中投資のテクニックを全公開!

投資 ハートPhoto: Adobe Stock

人は感情を揺さぶる
ものにお金を払う

以前、マレーシアに友人と旅行したときのことです。

屋台が立ち並ぶ通りで、友人とビールを飲みながら食事をしていたのですが、隣の店の前でマレーシア人と思われる3人組が、即興の生演奏をはじめました。

最初のうちは聴き流していたのですが、最後の演奏が日本で大ヒットしたKiroro『未来へ』という馴染み深い曲だったので、思わず聴き入ってしまいました。

地元の人が多く集う通りの屋台にいたので、日本人は私たちしかいません。

まさかマレーシアの屋台で、日本のヒット曲の生演奏を聴くとは思いませんでした。

音楽に酔いしれるのも束の間、演奏を終えると、その3人組は他の場所へ移動する準備をはじめました。

気がつくと私はお金を握りしめ、その人たちのあとを追いかけていました。

そして「良い演奏だったよ、ありがとう!」と言ってチップを手渡しました。

時間にしたら、ほんの数分の演奏でしたが、マレーシアの街なかで突然奏でられた日本の曲の生演奏に、思わず「感情を揺さぶられた」のです。

このとき私は、「人は人の感情を揺さぶるものにお金を払う」ということを、身をもって実感しました。

これは音楽などの演奏に限らず、全ての商品やサービスに言えることだと思います。

ある知人が以前、わが子のためにおもちゃ屋さんでクリスマス・プレゼントを買いました。

しかし、自宅に帰ってみると、おもちゃが壊れていることに気づきました。

「壊れたおもちゃじゃ、子どもが悲しむ。なんとか今日中に同じものを用意しないと」
そう思い、購入したおもちゃ屋さんに電話すると、「もうしわけございません。うちの店では在庫切れなのですが、なんとかします」と言われ、念のため、届け先の住所を伝えたそうです。

その日の夜になって、「今日は、もう無理かな」と諦めかけたそのとき、玄関のインターホンが鳴りました。

そして、玄関を開けると、おもちゃ屋さんの店主がサンタクロースの格好をして、壊れたのと同じおもちゃを持って立っていたのです。

子どもが大喜びしたのは言うまでもありませんが、これにはお父さんも感動して、
「これからおもちゃを買うときは、必ずあなたのお店で買います!」と、おもちゃ屋さんの店主に約束したそうです。

まさに「人は人の感情を揺さぶるものにお金を払う」という実例です。