物質的なモノから
感情へのシフト
戦後の日本では、高度経済成長とともに生活を便利に豊かにする「テレビ」「洗濯機」「冷蔵庫」が売れに売れ、家電メーカーが大きく伸びてきました。
その後、1990年代から2000年代になるとインターネットの普及により、「パソコン」「スマートフォン」「通信」などの、情報を得るためのIT企業が大きく伸びました。
ネット上には「App Store」「Uber」「Airbnb」などのプラットフォームがつくられ、誰でも気軽にビジネスを展開できるような環境が整ってきました。
それにともなって、かつては別荘や車は所有するしかなかったのが、高級物件や高級車でも借りることができるようになり、消費者の選択肢は大きく広がりました。
これからの時代、「体験」や「人の感情」を提供するようなビジネスが大きく伸びていく。
株式投資の対象も、そうした視点がとても大切になってきます。
人々がお金を払う対象が、「体験」や「感情」へと変わるということは、「価値あるもの」の定義が、「物質的なもの」から形のない「感情」にシフトしていくということです。
人がお金を使って手に入れたいのは「気持ち」であり「感情」。
「不安」「寂しさ」「退屈」「劣等感」など、人は何かを買うことで、こうした感情を打ち消そうとしている。
人は気持ちが揺さぶられるものにお金を使うのです。
これからの株式投資の対象も、この視点が大切になってきます。