米大統領選挙の選挙人が、ジョー・バイデン氏の勝利を正式に認めるため、各州の州都に集まりつつある中、選挙結果をドナルド・トランプ氏の勝利へと覆そうと戦っている弁護士の1人、リン・ウッド氏はツイッターで、「(選挙結果を)一掃するための戒厳令の発令」が必要だと訴えた。セルビア、カナダ、ベネズエラ、キューバ、米中央情報局(CIA)、億万長者のジョージ・ソロス氏、クリントン財団、民主・共和両党の州や地方の多くの当局者らが、何千人もの米国民とともに、票を不正操作したと主張している。こうした陰謀があったとすれば、それは何よりも、これらの役者たちが従来持ち合わせていなかった組織化の技術を身に付けたことを示唆する。しかし、ウッド氏のツイッターアカウントに75万人以上のフォロワーがいることや、共和党員の大多数が選挙結果を信用していないとの世論調査を考慮すれば、今こそが、全米で数え終わった票が真に意味する内容について冷静に分析する良いタイミングかもしれない。