周波数が安定しているため、落ち着いて聞こえ、聞き手には安心感を与えます。演説のときの声は割と高めでハリもあるのですが、普段話す声は別人のように演説のときよりも低く、少ししゃがれたような濁りがある声をしています。ここまで普段の声と演説の声に差がある人は珍しいといえるでしょう。

トランプ氏とバイデン氏の
「演説の声」の特徴から見た違い

 ◎「短期決戦型」のトランプ氏

 トランプ氏の声は抑揚を多くつけるので、長くしゃべると聞き手は疲れてしまい、インパクトも薄くなります。このような声の人は、短く簡潔に言いたいことを言うだけ言って、演説を終わらせるのが最良のスタイルです。

 このタイプの演説家は演説にインパクトを求めるように、自身の決断にも答えをすぐに求める人が多く、頭が良くて機転が利き、ひらめき力もあります。「ドラえもん」の登場人物に例えると、「頭の良いジャイアンタイプ」と言えるでしょう。

 ◎「ジワジワと伝わる長期決戦型」のバイデン氏

 周波数が落ち着いているので、聞き手にはインパクトは薄く、迫力はやや足りないと感じます。しかし周波数が落ち着いている声は、長く聞くと心地よいと聞き手は感じるので、長く話せば話すほど、話の内容が人の心に染み入るように伝わっていきます。

 このような声の人の性格は、じっくりと待てるタイプ。データなどを基にしっかりと準備し、「ジワジワと人気が出て着実な仕事をする出木杉君タイプ」と言えるでしょう。

「演説に長けている声」とは
人の心に響く声

 いわゆる「演説に長けている声」というのはどのような声かというと、いくつかの共通するポイントがあります。