中国バイオ医薬品会社の科興控股生物技術(シノバック・バイオテック)が開発した新型コロナウイルスワクチン「コロナバック」が、ブラジルでの後期臨床試験(治験)で有効性を示した。開発に関わった人物がウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)に明らかにした。科学者らはこのワクチンが多くの発展途上国で使われることを期待している。コロナバックの第3相臨床試験を完了したのはブラジルが初めてで、先週完了した。コロナバックはインドネシアとトルコでも治験が進んでいる。中国では新型コロナ感染症がおおむね制御されていることから、中国のワクチン開発会社は治験を外国で実施する必要がある。ブラジルのコロナバック治験関係者がWSJに語ったところによると、この治験結果は、感染から守るために各国の科学者が必要と考える基準である有効性50%を上回ったことを示した。この治験を実施したブタンタン研究所は23日にコロナバックの有効率を発表する予定だ。他のコロナワクチンが示した有効率(最大95%)に並ぶことを科学者は期待している。