たくさん服はあるのに、今日着る服がないのは、あなたが服を持ちすぎているからかも?
新しい服を買うのをやめて、手持ちの服だけで過ごしてみると、意外と定期的に買い続けなくてもおしゃれはできるということが分かってきます。NYで話題の必要最小限の、確実に着る服だけのワードローブのつくり方を紹介した書籍『もう、服は買わない』。今回は120→33着に減らした担当編集Nと、148→33着に減らしたKさんが、33アイテムで過ごしてみたその後......について(全編)(後編)で紹介します。寒さはより厳しくなる中、緊急事態宣言も発令――2人はその後どうなった?

セールで何買った? 2人の買い物のしかたが変わった

photo: Adobe Stock

担当編集N:Kさんは12月の初めくらいに「3ヵ月33アイテム」にトライして33着をセレクトしたわけですが、まだ続いてます?

Kさん:はい、ゆるく続いてます。いったん33着にして、その後より寒くなったのでトレンチとダウンを入れ替えたり、「やっぱりこれはしばらく着ないな」というものをしまってストールやマフラーなどの巻物を増やしたりと微調整はしつつ、出している服の総量は変わってない感じです。

1ヵ月経って感じるのは、とにかく服が散らからなくなった! 少ないから脱いだらすぐ定位置にしまえるし、コートやセーターにすぐブラシをかけたりとメンテナンスもしやすくなりました。結果、服の数は少なくてもいつもきれいな状態でクローゼットも整理されているので、新鮮な気持ちで着られる。

担当編集N:出してある数が一定だとラクですよね。服がたくさんあると個々の服に目が行かないし、「別のを着ればいいや」と思っているから(具体的にどれとは決めてないけど)扱いも雑。そうするといざ、着ようと思った時には「シワになってる!」なんてことばかりで、常に「着るものがない」と思ってしまいがち。そしてまた新しい服が欲しくなって……って、私だけですかね?(笑)では、Kさんは冬のセールでも買ってない?

Kさん:そう、正直ちょっと飽きたかなというのはあるんだけど、だからといって特別セールで何か買いたいと思わなくて。以前なら、セールをやっていたら「ちょっと見ていこう」と思って絶対にデパートを徘徊していたけれど、「まあいいか」とスルーできるようになりました。

担当編集N:わかります。私も絶対に今までならとりあえず見てました。見るとやっぱり欲しくなるし、買いたくなますよね。何なら、欲しいものも必要なものもとくにないのに「欲しいもの自体」を探しに行ってた(笑)しかもダラダラ見ると疲れるから、「とりあえず、お茶しよう」となり、更にムダづかいも増える……と言いつつ、私はけっこうセールで買ったんですよ、実は(笑)。

Kさん:え、そうなの?

担当編集Nがセールで購入したもの。左から黒と白のカーディガンと、クロスボディバッグ

担当編集N:33アイテムに入れているけど、もともと気に入っていなかったバッグを買い替えて、前からずーっと探していたカーディガンの黒と白のちょうどいいのがあったので買いました。この3つは梅春(※ファッション業界用語で、冬から春に入れ替わる時期の服)~春にも使えるもの。それと、ゴールドのピアスを、メルカリで前から欲しかったのを見つけたので買いました。

どれも探してたもの、買い替えないといけないもの、足りなかったものを買ったので当たりでしたね。に書いてあった「欲しいと思ってもすぐ買わず、1ヵ月以上待って、それでも欲しかったら買う」っていうのを実践してみたんです。待ってる間にセールで全部40%OFFになったので、ラッキーでした。

Kさんが買い替えたバッグ。長年使ったロンシャン・プリアージュからm0851というカナダのブランドへスイッチ。ロンシャンと容量も軽さも同じくらいなのに革製というのが決め手に

Kさん:なるほど。それで言うと私も、セールではなくて普通にバッグを1個だけ買いました。以前から買い替えたいと思っていて、見つけたときいいなと思ったんだけどすぐには買わず、少し待った。1ヵ月もたなくて2週間くらいだったけど(笑)。これをやると失敗は確実に減るよね。

担当編集N:本当! 待っている間に忘れてどうでもよくなるか、まだちゃんと欲しいかで、いらないものを振るい落とせますよね。

Kさん:そうそう。33アイテムにしたら、しょうもないものを増やしたくないという気持ちが強くなったので、待つことでしっかりと吟味できる。

担当編集N:そういえば私、けっこう高めの買い物をするときは、「買ったけど、流行らなかったらどうしよう」と思って、雑誌やインスタをすごくチェックしてたんです。間違いないものを買いたくて。

けど、今になってみると「誰にとって間違いなの?」ていう(笑)そういうこと、33アイテムにしてからはしなくなったかも。自分がいいと思ったものを、使うと思ったら買う、とシンプルに思えるようになりました。

Kさん:なるほど。流行や周りの雰囲気で何となく欲しくなったものと、本当に必要だから欲しいものをきちんと見極められるようになったのかな。私も今、ゴールドのピアスが欲しいんだけど、こんなとき以前なら適当なのを探して買っていたと思うけど、今はちゃんといいものを、出会った時に買おうという気になってます。

担当編集N:わかります。本来、買い物ってそうなんでしょうね。今まで追い立てられるように買ってたけど、「必要なもの」の中で「欲しいもの」を買う!「欲しいもの」自体を探しに行っていた私は一体……。

Kさん:浪費が減ってよかったじゃない(笑)レジャーとしてとか、気分転換としてのショッピングをしなくなったから、ちゃんと必要なものを適正に変えるようになったのかな。

今回は、担当編集NとKさんが「3ヵ月33アイテムで過ごす」をやってみてどう変わったか(前編)を紹介しました。「欲しいものを見つけたら、とりあえず1ヵ月待つ」を始め、「具体的に必要なものがないのにダラダラ見る」のをやめたら、2人とも浪費が減ったし、買い物に失敗しなくなった!という、うれしい変化が。『もう、服は買わない』では他にも、捨てていい服の判断基準や、具体的な服の減らし方、必要最低限のワードローブのつくり方、必ず使う服の見極め方、無駄買いを防ぐ方法などたくさんご紹介しています。ぜひ参考にしてみてくださいね。(後編)もご期待ください。