「服はたくさんはあるのに、今日着る服がない」のは、あなたが服を持ちすぎているからかも?
新しい服を買うのをやめて、手持ちの服だけで過ごしてみると、意外と定期的に買い続けなくてもおしゃれはできるということが分かってきます。NYで話題の必要最小限の、確実に着る服だけのワードローブのつくり方を紹介した書籍『もう、服は買わない』。今回はその中から、「結局着ない服」を買ってしまうのを防ぐ方法をご紹介します。

服を減らすことは、エコにもなる

「結局、着ない服」は買わない!<br />買い物でチェックすべきポイント4つPhoto: Adobe Stock

アメリカン・アパレル・フットウェア協会によれば、アメリカにおける服の年間消費量は1人当たり約65着。つまり毎年、ワードローブ一式を更新しているのです! 毎年丸ごと入れ替える必要なんてあるでしょうか?
「3ヵ月33アイテムで過ごす」を始めた当初の私は、こうした統計データについて深く考えていなかったので、とくに自然環境に配慮したり、エコを意識したりしていたわけではありませんでした。しかし、実際に「3ヵ月33アイテムで過ごす」に取り組んでみると、エコ活動にも貢献できることがわかってきました。

服の数を減らすことは、あなたのためになるだけではなく、地球のためにもいいことです。服の数を減らしてシンプルな装いを心がけ、消費するものの量を減らせば、地球にやさしい方向へと大きな一歩を踏み出せるのです。

「買ったけど着ない服」4つの特徴

とはいえ、エコのことも考えてワードローブを揃えなおさなくちゃ。そんなふうに考えると気が重くなってしまうかもしれません。お金だってかかるし、そもそもどんな服がエコなのかわからないからです。でも、あなたのワードローブを丸々変える必要はありません。1枚ずつ変えていけばいいのです。一番環境にやさしいのは、手持ちの服を活用して「新しい服を買う」機会を減らすことなのですから。
手持ちの服を最後まで使い切りましょう。そして、代わりのものを買う時がきたら、また無駄な服を買ってしまわないために次の点を検討してください。

● サイズは合っているか
● 着心地はいいか
● この服を着ていること自体を楽しめるか
● 着まわしがきくか

これまで多くのファッション誌や本が、服を選ぶときには、流行りのデザインか、あなたに似合っているか、シーンや年齢にふさわしいものか、やせて見えるか、あなた自身のスタイルを実際よりもよく見せてくれているかを検討すべきだと教えてくれました。
しかし、実際に「着なくなってしまう服」は上記の4つの理由がほとんどではなかったでしょうか? 

あなた自身が本当に必要としているか、本当に使うかどうかをしっかりと検討するのです。上記をしっかりと検討することで、買う服の数を減らしても満足できるはずです。

『もう、服は買わない』では、「3ヵ月33アイテムで過ごす」ための服の減らし方、必要最低限のワードローブのつくり方、無駄買いや衝動買いを防ぐ方法などを詳しくご紹介しています。「3ヵ月33アイテムで過ごす」を成功させるためには、33アイテムにどんなものを入れればいいのか、途中で変えてもいいのか、例外はあるのかなど様々なコツがあります。服を整理することで、人生は驚くほど変わります。「服はたくさんあるけど、着る服がない!」「着ない服を手放して、身軽になりたい!」という方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。