画像処理半導体(GPU)大手の米エヌビディアがゲーム用半導体を難なく売りさばけるのは朗報だ。ただし、その半導体を手に入れるのが誰になるかは、悪いニュースかもしれない。このところの仮想通貨(暗号資産)の価格急騰は、エヌビディアのGPUに対する需要を押し上げている可能性が高い。GPUはビデオゲーム向けに設計されているが、イーサリアムなどの仮想通貨の採掘(マイニング)にも使用されている。仮想通貨取引のマッチングや更新を通して報酬を得るこのプロセスは、価格が上昇するほど利益も大きくなる。足元ではイーサリアムが1000ドルの節目を再び突破し、クリスマスから倍近い水準となる中、仮想通貨がけん引する需要はエヌビディアの11-1月期(第4四半期)売上高に影響しそうだ。RBCキャピタルのミッチ・スティーブス氏は5日のリポートで、イーサリアムが1000ドル超であれば、高価格帯GPUの「堅調な」需要を意味すると述べた。
エヌビディア、仮想通貨バブル裏目に出るリスク
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