「服たくさんはあるのに、今日着る服がない」のは、あなたが服を持ちすぎているからかも?
新しい服を買うのをやめて、手持ちの服だけで過ごしてみると、意外と定期的に買い続けなくてもおしゃれはできるということが分かってきます。NYで話題の必要最小限の、確実に着る服だけのワードローブのつくり方を紹介した書籍『もう、服は買わない』。今回はその中から、著者コートニー・カーヴァーが服を減らそうと思った個人的なエピソードをご紹介します。
「足りないこと」をおそれて生きるのはやめた
2006年、多発性硬化症という診断を下された私は、心身の具合が悪い状態にうんざりしていたうえ、疲れていました。あらゆるものが過剰になった結果、ストレスだらけの毎日を送ったせいで症状が悪化したのは確かでした。
診断を受けたあと、私はとにかくストレスをなくすことにしました。ストレスとうまく付き合うのでも、減らすのでもなく、日々の生活からストレスを完全に除去することにしたのです。だって、ストレスが私の命も、私の人間関係もズタズタにしようとしていたのですから。
まず、不健康な食生活を改めました。それから借金(ローンで服などたくさんのものを買っていました)を完済し、ガラクタを処分し、不愉快な人間関係を断ち、イヤだった仕事を辞めました。
そして、ついにワードローブの整理に着手しました。いつだって「足りない」としか思えない服の山を片づけることにしたのです。
それまではバッグとサングラスの膨大なコレクションがありました。そこで、バッグもサングラスもひとつに減らしたところ、周囲の人たちから心配されました。
「たったひとつしかないのに、失くしたり、壊れたりしたらどうするの?」と。そうなったらそうなったで、ほかのものに替えるか、なしで済ませればいいだけの話。とにかく私は「足りない」ことをおそれて生きるのを、やめることにしたのです。