中国のゲノム(遺伝情報)解析大手、華大集団(BGIグループ、旧北京ゲノミクス研究所)の新型コロナウイルス検査を巡り、米連邦捜査局(FBI)捜査官や米国家安全保障の当局者が安保上の懸念を表明していたにも関わらず、少なくとも2つの米連邦機関が推奨および利用を促していたことが、ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)が確認した資料とインタビューで明らかになった。新型コロナの流行初期に、BGIおよびBGI製品の流通を目指す人々は少なくとも11州に対し、米政府系研究所でのBGI製品の採用や、研究所を丸ごと新設するよう売り込んでいた。BGIは元米大統領と関連のある団体や、アラブ首長国連邦(UAE)の情報当局とつながりのある企業を利用。またニューヨークの著名弁護士は、カリフォルニア州当局がBGIの検査を採用しなければ州知事に苦情を持ち込む構えを示していた。ネバダ州の新型コロナ対策本部の責任者によると、BGIの検査は州内で利用された。
中国ゲノム大手のコロナ検査、安保上の懸念よそに米機関が推奨
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