中国政府と世界保健機関(WHO)は昨年7月、新型コロナウイルスがどのような経路で初めて人間に感染したのか解明するための計画を立てた。それから6カ月を経た現在でも中国は、自国内の調査結果や、どの程度作業が進んだのかを明らかにしていない。WHOの専門家チームは、新型コロナの発生源解明のため14日に武漢市入りする。中国の科学者らは病院の記録を精査し、下水や献血のサンプル試験を行い、初期段階の感染者にインタビューを実施し、初期に確認された感染者の大半が集中していた武漢市の市場で、食料品と人間の関連を調査する計画だった。たが、WHO側は中国側科学者の調査の進展度合いを良く把握できていないと述べている。中国の当局者は、同国の科学者らがWHOの調査団にどんな研究結果やデータを提供するのか、調査団がどこを訪れる予定なのか、ほとんど明らかにしていない。
WHOの武漢コロナ調査、発生源究明は期待薄か
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