慢性腰痛に「運動療法の個別化」が有効、安静期間の長期化で症状悪化もPhoto:PIXTA

慢性腰痛に運動療法の個別化が有効

 慢性の非特異的腰痛に対する運動療法を、患者の状態に応じ個別化することで、より大きな症状改善を期待できることが分かった。米ワシントン大学のLinda Van Dillen氏らが行ったランダム化比較試験の結果であり、詳細は「JAMA Neurology」に12月28日掲載された。

 Van Dillen氏は、「腰痛は非常に一般的な症状であり、米国成人における慢性疼痛の原因として最も頻繁に見られ、かつ身体機能障害の最大の原因」と解説する。また、「成人の少なくとも60~80%が生涯に一度は患い、そのほぼ半数は30歳までに大きなエピソードを経験することになる」という。

 このように多くの人のQOL(生活の質)に多大な影響を及ぼす腰痛だが、それに対する効果的な標準治療は確立されておらず、一定の効果があるとされる運動療法についても、どのようなタイプの運動が最も良いのか分かっていない。そこで同氏らは、慢性腰痛の中でも明らかな原因を特定できない「非特異的腰痛」に焦点を当て、運動療法を個別化することが症状の改善につながるかを検討した。