バイデン新政権が1月20日に発足するが、7日に起きたトランプ支持者の米議会乱入や「騒乱を扇動」したトランプ大統領の弾劾訴追を巡る与野党の政治対立が強まる中での船出になる。
当面の最重要課題に掲げる新型コロナウイルス感染抑制と経済の回復も、追加経済対策は民主・共和両党が拮抗する上院の審議難航が予想され、選挙公約で掲げた環境・インフラ投資などの目玉政策の具体化は、政治情勢に大きく影響を受けることになりそうだ。
20日にバイデン大統領就任式
感染拡大と政治混乱のもとで発足
20日の大統領就任式は、コロナ禍と議会乱入事件を受けての警備強化のもとで異例のものになりそうだ。
議事堂前にもうけられた式場で宣誓と就任演説が行われるが、来賓など出席者が絞りこまれ、規模を縮小してテレビやオンラインによる実況を中心にしたものになるという。
就任式には退任する前大統領が同席するのが慣例だが、それもない。