38万部超のベストセラー『餃子屋と高級フレンチ』シリーズでおなじみの著者・林 總氏の最新刊『たった10日で決算書がプロ並みに読めるようになる! 会計の教室』がダイヤモンド社から発売になりました。本連載では、同書の中から抜粋して決算書を読み解くために必要な基本の知識をお伝えしていきます。登場人物は、林教授と生徒の川村カノンの2人。知識ゼロから始めて、いかにして決算書を読み解くスキルを身につけていくのか? 川村カノンになったつもりで、本連載にお付き合いください。

借金をすればするほど、ROE(自己資本利益率)が高くなるって本当ですか?Photo: Adobe Stock

借金をして財務レバレッジを倍に増やせば、
ROEも倍に上昇する

林教授 つぎの財務レバレッジはこう考える。まず資金の源泉は他人資本と自己資本だ。そして他人資本と自己資本を合計したものが運用されている総資本だね。

カノン はい。この総資本は総資産と同額になります。

林教授 自己資本に対する総資本の割合が財務レバレッジだ。この値が大きいほど、少ない自己資本で多くの資金を運用していることになる。

カノン 借金をすればするほど、運用できる資金は増えますから。

林教授 そうだね。つまり、ROEを高めるにはROAを高めて、財務レバレッジを増やせばいいことになる。

ROE↑=ROA×財務レバレッジ↑

カノン この式の意味がやっとわかりました。ということは、ROAが変わらなくても、ROEを上昇させるには借金を増やせばいいことになりますね。この考えでいいでしょうか?

林教授 その通り。下図のようにROAが変わらなくても、借金をして財務レバレッジを倍に増やせばROEも倍に上昇するんだよ。