パワートレーンは第2世代のTFCSを搭載
圧倒的な静粛性

 パワートレーンは第2世代のTFCSを搭載。FCスタックの高性能化と小型&軽量化、セルの革新、駆動用バッテリーの高効率&小型化を実施。モーター出力は113kW→134kWにアップ。航続距離はシステムの改良に加えて水素タンクの容量増大(122.4L→141L)で大幅に伸び、約850km(G)に達する。走りはスポーティサルーン。力強い加速に感動。

 低重心と理想的な前後重量配分(50対50)を実現した点も新型のセールスポイント。FFからFRへのパッケージ&レイアウト変更により、従来は前席下にあったFCスタックなどの主要パワーユニットはフロントに移動。駆動用モーターはリアに配置された。

 動力性能の向上は、走り始めてすぐに実感できる。出力アップがもたらすパワフルさは印象的。しかもアクセルの踏み込みにクルマが即応する。車両姿勢変化(ピッチング)も効果的に抑えられている。2トン近い車両重量を感じさせない力強さ、そしてクルマの動きは1stモデルとは雲泥の差だ。

 高い静粛性にも驚いた。旧型は走行中にさまざまな音が聞こえてきたが、新型は床下を吸音効果のある素材でフルカバー。さらにマウントの工夫、遮音・吸音の細かなリファインにより、圧倒的な静粛性を誇る。「1stセルシオの感動」が蘇ったほどである。

 プラットフォームはレクサスLC/LSも採用するGA-Lがベース。MIRAI用は、リアに新ボディ骨格が追加されブレース/シェアプレートなど補強材を追加。構造用接着剤やレーザー溶接技術(LSW)など細かな部分まで最適化が図られた。主要骨格部材にはアルミや超高張力鋼板が最適配置され軽量化も追求している。サスペンションはフロントがハイマウント式マルチリンク、リアはローマウント式マルチリンク。動きだしから素早く反応する新ショックアブソーバーを採用。タイヤは標準が235/55R19、opで245/45ZR20を装着する。