「クラブハウス、やってみた?」が
挨拶代わりに

「クラブハウス、やってみた?」――。

 2月初旬、中国のIT業界や金融業界などのビジネスパーソンの間では、同僚や知り合いに出会った際、こんな会話が挨拶代わりになっていた。

 中国・大都市のビジネス街では、これまでは「PCR検査、受けた?」と聞くのが挨拶代わりであったが、それが完全にクラブハウスが「話題の中心」になっていた。

「クラブハウスは、招待制というシステムを設定しているから、招待されたら、他人と一線を画せる。一種の優越感が生まれ、エリート層に入ったという感覚がある」などという声がSNSには盛んに見られた。まさしくその通りだったのだろう。

 早々に「クラブハウス体験済み」は、社会的なステータスとなり、他人に対して「自慢ができるネタ」となっていた。都市部の多くのビジネスパーソンや若者らは、ブームに乗り遅れまいとあらゆるツテを使ってクラブハウスの招待枠を獲得しようとした。

 その結果、中国のEC最大手の淘宝(タオバオ)や中国版メルカリ「閑魚」では、クラブハウスの招待枠の転売が始まり、一時期、60~100ドルの相場で取引されていた。

クラブハウスの体験を
熱く語る人々

 早速、各主要サイトでクラブハウスの話題は注目ランキングの上位を占め、多くの投稿や動画、コメントがあふれた。実に、さまざまな人がクラブハウスについて熱く語っていた。

 例えば、クラブハウスの特徴や機能などの基礎知識を説明したり、いままでの類似音声アプリとの違いを分析したりしている。

 最も多いのが参加した体験や感想を述べる投稿であった。その数は数えきれないほどだった。

 ある一人の男性がクラブハウスの体験を語るという動画を見たが、その男性の興奮ぶりには筆者も圧倒されてしまった。