ドンキのフォーマットに頼らず、ユニーがこれまで展開してきたブランドで、どこまで新規のお客を引き寄せることができるかどうかも試されているといっていいだろう。

 PPIHでは、この妙興寺店に続いてユニーのGMSである「アピタ岩倉店」を「アピタプラス岩倉店」として改装オープン、またショッピングモール型店舗「ラスパ御嵩店」の直営ゾーン「アピタ御嵩店」を改装オープンしており「外科手術」ではなく、個店仕入れ、値付け、陳列、販売まで店舗スタッフが自ら考え実行する「内科療法」を実施している。

 PPIHではピアゴプラス妙興寺店を改装前の売上高の40%増に引き上げる目標を打ち出しているが、同店の改装後6カ月の実績は前年比で23.4%増。また昨年12月に改装オープンしたアピタプラス岩倉店は20年12月の実績が前年同月比31.2%増などとなっている。

 ピアゴプラス妙興寺店に取材に訪れた日は、食品売り場こそ賑わっていたが、2階の衣料品売り場、3階のデイリードラッグ売り場は入店客もそう多くはなかった。

 だが、日常必需品に絞り込んで不要な売り場を減らし、特定のカテゴリーだけ品目数を増やしている。そうした品ぞろえにメリハリがついたことが周知されれば目標売上高への引き上げも不可能ではないだろう。

 今回ダブルネームに転換しないユニー店舗の改革では、GMSや大型のSMというかつての古い枠組みにとらわれないドンキ流の個店経営など新たな息吹が吹き込まれた。「ドンキ」というフォーマットに頼らないユニーGMSの再生は、PPIHの今後の成長を占う試金石となることはまちがいない。

訂正 記事初出時より以下の通りに訂正します。第7段落:2階が「デイリードラッグ」→3階が「デイリードラッグ」、 3階が衣料品 →2階が衣料品(2021年2月16日 17:51 ダイヤモンド編集部)