組織として市場起点のPDCAが廻る状態を作る
経営レベルの課題や案件のPDCAはトップが自ら廻す。あるいはその能力があるものに責任を持たせ、PDCAが廻っている状態を「見える化」してトップ自身が確認できるようにする。
そしてPDCAが健全に廻る組織運営ができているかを常に確認し、問題があればすぐに手を打つ。
文章で書くととても当たり前のことなのですが、現実にはこれができていなくて、事業運営が機能不全に陥っている企業は山ほどあります。
・事実から的確に「意味合い」を抽出し、正しく学び素直に読み間違いを認める
・変化の兆候を読み、手を打ち、その結果を検証し続ける
・組織が健全に機能しているかを、公式の会議の場以外でも把握する
世に、実に多くの戦略論がありますが、そもそもV字回復のための戦略が必要になるような不振状態は、「組織のPDCA」の機能不全が起きて、当たり前のことができなくなったために、市場への価値の提供に不具合が出たためです。
規模が大きくなった事業でも、「当たり前」のことを徹底できる組織の能力を追求する。企業の目指す姿は、これ以外にはないはずです。
《Point》
市場に提供されるビジネスの価値、競争力の低下は、「組織のPDCA」の機能不全から始まる。
「(部下に)君のことはもちろん信用しているが、君が廻しているPDCAは『見える化』しておこう」と伝え続けること。