コロナ禍から企業が復活するのは一体、いつになるのだろうか。上場100社超、30業界を上回る月次業績データをつぶさに見ると、企業の再起力において明暗がはっきりと分かれている。前年同期と比べた月次業績データの推移を基に、「嵐」から「快晴」まで6つの天気図で各社がいま置かれた状況を明らかにする連載「コロナで明暗!【月次版】業界天気図」。今回は、2021年1〜2月度のラーメン・カレー・定食編だ。
餃子の王将11%減、日高屋44%減!
中華チェーンの業績に明暗
ラーメン・カレー・定食の主要5社が発表した2021年1〜2月度の月次業績データは、以下の結果となった。
○いきなり!ステーキ(ペッパーフードサービス)の既存店売上高
1月度:前年同月比64.6%(35.4%減)
2月度:同71.5%(28.5%減)
○餃子の王将(王将フードサービス)の既存店売上高
1月度:前年同月比88.8%(11.2%減)
2月度:同89.5%(10.5%減)
○大戸屋(大戸屋ホールディングス〈HD〉)の既存店売上高
1月度:前年同月比68.9%(31.1%減)
2月度:同72.6%(27.4%減)
○日高屋(ハイデイ日高)の既存店売上高
1月度:前年同月比55.7%(44.3%減)
2月度:同月比54.3%(45.7%減)
○CoCo壱番屋(壱番屋)の既存店売上高
1月度:前年同月比84.2%(15.8%減)
2月度:同80.9%(19.1%減)
コロナ禍で外食産業全体が打撃を受けていることは周知の事実だが、ひとくちに「ラーメン・カレー・定食」といっても、今回取り上げた5社の業績にはバラつきがある。例えば、2月度の業績における前年同月比の数字が相対的に最も良い「餃子の王将」は10.5%減で踏みとどまる一方で、最も苦戦している「日高屋」は45.7%減とその差は4倍以上だ。なぜ、これほどバラつきが生じたのだろうか?