このコロナ禍では、成長を目指すだけではなく、ムダを省き、筋肉質な経営を目指さなければいけません。リモート経理を導入できれば、「コスト・働く時間」を劇的に少なくすることができます。経費精算のためにわざわざ出社していては、時間とお金をドブに捨てているようなもの。そもそも経理とは「経営管理」の略称。「営業」が会社の攻めを司る剣なら、「経理」は守りを固める盾です。右肩上がりの時代はどこの会社も営業重視でしたが、コロナ禍では経理がいっそう重要になりました。
本連載は、「リモート経理を導入するためのノウハウ」を紹介するものです。著者は「会計とITの融合」を得意とする税理士、井ノ上陽一氏。『リモート経理完全マニュアル 小さな会社にお金を残す87のノウハウ』を出版し、「いつでも・どこでも・誰でも」安心に経理業務ができるメソッドをあますところなく伝えています。

ビデオ会議は時には「顔なし」で――生産性を上げる5つのコツPhoto: Adobe Stock

ビデオ会議を快適に行うコツ

 リモートワークに欠かせないビデオ会議。そのビデオ会議を気持ちよく行うコツを5つ紹介します。

(1)ときには「顔なし」にする

 ビデオ会議とは、ビデオカメラで自分の顔を映し出しマイクで話すものです。ただ、毎回カメラが必要かというと、決してそうではないでしょう。

「今日はカメラなしでやりたい」「顔を出さずにやりたい」なども許容したいものです。ちょっとした打ち合わせなのに、わざわざその準備をしなければいけないとなると、ビデオ会議自体が億劫になってしまいます。

(2)雑音が入らないようにする

 ビデオ会議では特に雑音に気をつけたいものです。相手がどのくらいの音量で聞いているかわかりませんし、イヤホンで聞いているならちょっとした音も拾ってしまいます。

 できるだけ静かな環境を作りつつ、可能であれば雑音が入りにくいマイク(単一指向性といわれるもの)を使うのがオススメです。また食べながら飲みながらビデオ会議をするときにはその音にも気をつけたいものです。

 ヘッドセット、頭につけるタイプのマイクだとマイクが口に近く、その音を拾いすぎる場合がありますので気をつけましょう。お茶をすする音が聞こえたりしたら、げんなりしてしまいます。

(3)長くならないようにする

 ビデオ会議も通常の会議と同様に短くすることを心がけましょう。ついついしゃべりすぎてしまい長くなってしまいがちです。

 ビデオ会議を60分と考えず、30分、もしくは15分と短めに設定しましょう。そうしないとムダに長くなってしまいます。