このコロナ禍では、成長を目指すだけではなく、ムダを省き、筋肉質な経営を目指さなければいけません。リモート経理を導入できれば、「コスト・働く時間」を劇的に少なくすることができます。経費精算のためにわざわざ出社していては、時間とお金をドブに捨てているようなもの。そもそも経理とは「経営管理」の略称。「営業」が会社の攻めを司る剣なら、「経理」は守りを固める盾です。右肩上がりの時代はどこの会社も営業重視でしたが、コロナ禍では経理がいっそう重要になりました。
本連載は、「リモート経理を導入するためのノウハウ」を紹介するものです。著者は「会計とITの融合」を得意とする税理士、井ノ上陽一氏。『リモート経理完全マニュアル 小さな会社にお金を残す87のノウハウ』を出版し、「いつでも・どこでも・誰でも」安心に経理業務ができるメソッドをあますところなく伝えています。

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ルーターの性能でここまで違う!

 リモートワークに欠かせないのは、インターネットです。インターネットを快適に使えるように準備しましょう。

 ビデオ会議の際にもインターネットのスピードが第一ですし、データをダウンロードするスピードも、インターネットのスピードに左右されるものです。

 費用負担については、会社で決めるとして、ストレスのないインターネット環境を整えましょう。

 モバイルルーターやスマホのテザリング(スマホを介してパソコンをインターネットにつなぐ機能)は、一時的ならいいのですが、そうでないならオススメしません。リモート経理のためにもインターネット回線を整えましょう。

 インターネット環境はノートパソコンなどの機器をつなぐルーターが決め手です。このルーターの性能によってインターネットのスピードも変わります。

 今はWi-Fi 6という規格が出ていますが、対応している機器がまだ少ないため、その1つ前のWi-Fi 規格である11ac でもかまいません(私はWi-Fi 6を使っています)。11a、11b、11g、11n、11ac、Wi-Fi 6と規格があり、順に新しく速くなります。