「お金持ちになるにはどうしたらいいのか」という疑問にこの連載ではいろんな角度から答えを示していきます。お金持ちなら誰でも知っている秘密を明かしていきます。
その疑問の答えにたどり着くには「お金」「経済」「投資」「複利」、そして「価値」について知っておく必要があります。少し難しい話も出てきますが、今は完全にわからなくても大丈夫です。
資本主義の仕組みについても、詳しく解説していきます。なぜなら、資本主義の世界では、資本主義をよく知っている人が勝つに決まっているからです。
今後の答えのない時代において、どのように考えながら生きていけばいいのか、ということもお話ししていきたいと思います。さあ、始めましょう!
(もっと詳しく知りたい人は、3月9日発売の『先生、お金持ちになるにはどうしたらいいですか?』(ダイヤモンド社)を読んでください)

起業 スタート
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究極の投資とは「起業」である

ここで「けた違いの大金持ち」になる方法を教えます。

それは、自分で会社を起こす、つまり起業するということです。

アマゾンの創業者であるジェフ・ベゾスの資産がいくらであるか、知っていますか? 約19兆円です。リッチすぎて想像もつきませんね。日本電産の永守重信会長は、28歳の時、自身の持っている時間、才能、少しばかりのお金をすべて「回るもの、動くもの(モータ)」に投資した結果、現在時価総額8兆円を超える企業グループを創り出し、自らも個人資産1兆円のお金持ちになっています。

すでにある会社に入社して、少しずつ出世して、仮に運よく社長になれたとしても、もらえる給料は一般社員の何倍かです。資産も数億円どまりです。

一方、自分で事業を起こせば、創業経営者であると同時に最大の株主として、その事業全体から得られる収益の何割かは常に自分に入ってくるようになります。事業が大きく成長すれば、けた違いの収入と資産が得られるのです。

起業するということは、自分の才能と他人の才能を掛け合わせ、その相乗効果を使って、世の中に価値を提供する究極の投資です。だからこそ、うまくいった時のリターンはとてつもなく大きいのです。

なぜなら複利効果というエンジンにより、雪だるま式に企業価値が膨らんでいくからです。これは単純な株式投資では得られないものです。規格外の大金持ちはみな、自分の才能と時間をすべて自らの事業に賭けた人たちです。サラリーマンで大金持ちになった人はいません。

世の中を変えるくらいの大きな夢を、若い君たちには持ってほしいのです。

投資で未来を変えていきましょう。未来を変えていくのは、君たちなのです。

参考記事
変えることができるのは、「自分」と「未来」だけ
株式投資をすると、ビジネスパーソンに必要な能力を鍛えることができる

奥野一成(おくの・かずしげ)
農林中金バリューインベストメンツ株式会社 常務取締役兼最高投資責任者(CIO)
京都大学法学部卒、ロンドンビジネススクール・ファイナンス学修士(Master in Finance)修了。1992年日本長期信用銀行入行。長銀証券、UBS証券を経て2003年に農林中央金庫入庫。2007年より「長期厳選投資ファンド」の運用を始める。2014年から現職。日本における長期厳選投資のパイオニアであり、バフェット流の投資を行う数少ないファンドマネージャー。機関投資家向け投資において実績を積んだその運用哲学と手法をもとに個人向けにも「おおぶね」ファンドシリーズを展開している。著書に『教養としての投資『先生、お金持ちになるにはどうしたらいいですか?』(ダイヤモンド社)など。