明日から新社会人。
楽しみなはずなのに、考えれば考えるほど、なぜかワクワクよりも不安が大きくなってしまう。
仕事は最初の1年で決まる!
スタートダッシュで圧倒的に差がつく!
だからこそ、失敗はしたくない。
久しぶりに乗る電車、遅刻してしまったどうしよう……。
考えれば考えるほど、眠れなくなりそう。
そこで、50万人以上のビジネスパーソンに読まれ、
今も多数の企業で新人研修のテキストとして採用されている
『入社1年目の教科書』の著者の岩瀬大輔さんが、
明日を安心して迎えられるコツをお教えします。
本記事では最新のインタビューと『入社1年目の教科書 ワークブック』から、内容の一部を抜粋・再編集し特別公開する。(まとめ/ダイヤモンド社書籍編集局・和田史子)
入社初日のふるまいは
周囲の人に見られている
明日が初出社という新入社員の人は多いでしょう。
とにかく、出社やアポイントには「遅れないこと」が大原則です。
特に入社初日は、「あなたが約束を守れる人かどうか」を、周囲の人たちは見ています。
こんなふうに想像しただけで、「緊張して眠れない」という人も。
「明日だけは、何が何でも寝坊したくない!」
そう思う新入社員の方に、ひとつだけアドバイスさせてください。
明日、遅刻しないコツは、「準備をする」ということ。
明日の準備を万全にすれば、安心して眠れるはずです。
準備不足だから、あれこれ気になって眠れないのかもしれません。
「よし、明日の準備は完璧だ」と思ったら、安心して眠れるはずです。
具体的にどんな準備をすればいいのでしょうか。
・明日着ていく服、靴、かばん
・持参すべき書類やハンカチ、マスクなどの持ち物
・電車の時刻や行き方の地図、建物の入り口の場所
(印刷したものを用意したり、スマホに情報を送っておいたりする)
・天気予報の確認の上、雨であれば傘、曇のち雨であれば折りたたみ傘
事前に、入館証や社員証をすでに受け取っている人は、それらも忘れずに。
また、定期券を購入しておく必要があれば、前日まで用意したほうが安心です。
(間に合わなかった人は、当日、定期券を買う時間も逆算して家を出ましょう)
忘れがちなのが、
・最寄り駅の出口の番号(西口か東口か、A1出口かB1出口かなど)
・会社に入る方法(セキュリティーの都合で社員通用口から入ってとか、ビルの入館証のQRコードを忘れず印刷かスクショで持参してなど、事前連絡や確認があったはず)
・どこの部署の誰を訪問すればいいか(人事部の青木さん、総務部の坂本さんなど、どの部署の誰のところへ行けばいいか)
・電車の遅れ等、何かあったときの連絡先(電話番号やメール、LINEやSlack等)
とにかく心配性という人は、
・スマホの充電を確認し、必要があればバッテリーも充電した上で用意
・明日もし電車が遅延したときの、迂回ルートのチェック
といったことも行っておきましょう。
大切なのは「やれることを全部やっておいたから大丈夫!」と思えること。
「準備ができている」と言えれば、自信をもって明日を迎えられます。
明日出社したら、周囲の人に元気にあいさつすることもお忘れなく。
新人時代の印象で、その人のキャリアを通じた印象は決まってしまうものです。
初日に遅刻をせずに気持ちよく出社し、元気にあいさつができれば、周囲からの印象が良いだけでなく、自分に自信を持った状態で入社初日を過ごせる。
これこそが大きなメリットです。
ぜひもう一度、明日の準備ができているか、確認してみましょう。
みなさんにとって、明日が最高のスタートとなることを願っています。
『入社1年目の教科書』の50ルールの1に「何があっても遅刻はするな」というのがあります。
※『入社1年目の教科書』の50ルール、気になる人はぜひチェックしてみてください。
次回は、新生活で活用したい「スキマ時間」についてお伝えします。
(2021年4月1日公開予定)
ライフネット生命保険株式会社 共同創業者
1976年埼玉県生まれ、幼少期を英国で過ごす。1998年、東京大学法学部を卒業後、ボストン コンサルティング グループ等を経て、ハーバード大学経営大学院に留学。同校を日本人では4人目となる上位5%の成績で修了(ベイカー・スカラー)。2006年、副社長としてライフネット生命保険を立ち上げ、2013年より代表取締役社長、2018年6月より取締役会長に就任。同年7月より18ヵ国の国や地域に拠点を有するアジア最大手の生命保険会社であるAIAグループ(香港)に本社経営会議メンバーとして招聘される(いずれも2019年退任)。2020年、スパイラルキャピタルのマネージングパートナーに就任し、テクノロジーで業界変革や産業創出を行う企業の支援を行う。また、ベネッセホールディングスなどの社外取締役も務める。
世界経済フォーラム(ダボス会議)「ヤング・グローバル・リーダーズ2010」選出。著書は著書は『入社1年目の教科書』『入社1年目の教科書 ワークブック』(ダイヤモンド社)など多数。