社会人は最初の1年で決まる!
スタートダッシュで圧倒的な差がつく!
であれば、入社直前の今こそ、しっかり準備をしたい。
そこで、50万人以上のビジネスパーソンに読まれ、
今も多数の企業で新人研修のテキストとして採用されている
『入社1年目の教科書』の著者で、
自身も20代でハーバードビジネススクールの社会人留学経験の
ある岩瀬大輔さんが、新入社員がやっておくと良い
「社会人の勉強」についてアドバイスする。
本記事では最新のインタビューと『入社1年目の教科書 ワークブック』から、内容の一部を抜粋・再編集し特別公開する。(まとめ/ダイヤモンド社書籍編集局・和田史子)

あと少しで新社会人、最高のスタートダッシュを切るために、今知っておきたいこととは? Photo: Adobe Stock

社会人になったら
どんな勉強をすればいい?

私は大学卒業に外資系のコンサルティングファームに入社し、その後、20代後半でハーバードビジネススクール(HBS)への経営学修士(MBA)留学を経験しています。

そして、ハーバードビジネススクールで学んだ、社会に貢献すること、世の中を変えること、幅広い視野で大きなことを成し遂げることを実現すべく、ライフネット生命を出口さんと一緒に立ち上げました。

こうしたキャリアから、新入社員の方から「社会人の勉強」に関する質問をよく受けます。

なかでも多いのが、
「社会人になったら、どんな勉強をすればいいのですか?」
という質問です。

いちばんおすすめなのは、自分の仕事と何らか接点のある分野の勉強です。

社会人になって20年以上になりますが、私自身、今も勉強を続けています。

今は香港で仕事をすることが多くなったので、広東語を習い始めました。

英語さえできれば、ビジネスで困ることはないでしょう。

よく言われますし、たしかにそうともいえます。

しかし、せっかく香港で仕事をしているのであれば、仕事相手ともより良い関係を築きたい。

一言、二言でも広東語が話せれば、より豊かなコミュニケーションができるでしょうし、何より楽しいはず。

そう思ってオンラインレッスンを受講しています。

また、今は香港の税に関する法律書も読んでいます。

こちらは英語で、分厚い辞書のような本です。

「全部読むのですか?」と驚かれますが、実際は目次をチェックしてからパラパラと眺めて全体像をつかんだ後に、自分の今の仕事に必要な項目だけをしっかり読むというイメージです。

ただ漫然と本を読むのではなく、その本を「読む目的」や「ほしい情報」を頭に留めながら、必要な情報を探しながら、検索をかけるように目を通します。

法律の場合、その中身だけでなく、どのような争いでその法律がどう解釈されたのかといった「具体的な使用例」にも興味があります。知りたい情報が明確なので、どこをチェックすれば良いかもわかっています。だからこそ、分厚い本でも躊躇なく手にとれるのです。

(私の場合、司法試験の勉強を大学時代にしていましたので、分厚い法律書に慣れていることも大きいかもしれません)

話を戻しますと、新入社員の方が勉強をするのであれば、まずは自分が関わる業界や仕事に関するものを選びましょう。

こうお伝えすると、「会社で『資格手当』が出るものから手をつけるべきでしょうか」
とよく聞かれます。

きっかけはそれでも構いませんが、そもそも自分がその勉強に興味をもって取り組めるかということも大事です。人は興味があるものでなければ続きません。人間はモチベーションがないと動かない生き物だからです。資格手当が出るのは、その資格を取ることが、会社にとってそれなりに意味があるからだと思いますので、その意味を理解した上で自分がやりたいものを選ぶべきでしょう。

大切なことは、自分が興味を持てるか

そして、何らかの「アウトプット」につながるものか。

この2つで探してみてください。

社会人になると、仕事の成果を求められます。

ですので、インプットして終わり、ではなく、何でも良いので、アウトプット、成果につながることをゴールにして勉強するといいでしょう。私の勉強も、「香港の人と広東語で話す」とか「香港の法律知識をビジネスに活かす」といったアウトプットがゴールです。

とはいえ、最初は目の前の仕事を覚えることで手一杯かもしれません。

あせらず無理せずご自分のペースで、興味や関心のアンテナは常に張り巡らせながら、これだと思えるものを探していきましょう。

『入社1年目の教科書』の50ルールの25に「社会人の勉強は、アウトプットがゴール」というのがあります。

『入社1年目の教科書』の50ルール、気になる方はぜひチェックしてみてください。

次回は、新生活を前に不安を抱えている人の解消法についてお伝えします。
(2021年3月30日公開予定)