「運が悪い」と決めつけているのは自分かもしれない

「運」という言葉に、幸せという言葉を加えると、「幸運」になります。否定的な意味の「不」をつければ、「不運」となります。でも、それって、誰に決められたからそうなるわけではありません。そう感じ取るのは、あくまで自分次第です。

 コロナウイルスのせいで、不運になってしまった、そう思う人が多いかもしれない。でも、コロナウイルスがなかったら、おそらく、私はSHOCK EYE氏とは会っていない。これは幸運だったはずです。

 このように、同じ事象でも、とらえ方次第で、180度変わる。著者は、絶望的な状況を何度も味わってきました。その過程で、

 目の前の出来事に、幸運と不運があるわけではなくて、運がいいのか不運なのかは自分で決めればいい。そもそも幸運も不運もなく、すべては自分のとらえ方でポジティブになっていく。そう気づいたときに、運が味方してくれる。(p19から抜粋)

 と考えます。まずは考え方を変えるところから、ぜひ、この本をいかしてほしい。これは誰にでもできることなのです。

好きな言葉を3つ見つけよう

 本書は、著者の人生を好転させてきた39の思考法でできています。言葉がとかくいい。3つ選ぶのが大変なくらい、自分の人生に役立つ言葉がいっぱいあります。私が、選ぶなら、この3つ。

・「出会わなければよかった」ではなく、「出会ってよかった!」にする
・「ない不安」より「今ある安心」を意識する
・好き嫌いをはっきりさせると、「誘われる」につながる

 今、自分に何か嫌なことがあって、気分が悪いとします。ただ、未来において、それは、いい出来事のきっかけになることもあります。

 不安になるのはしょうがないかもしれない。でも、本来ないはずの不安を増長させるより、今ある安心に意識を向けてみてはどうでしょう。自分が恵まれている環境にいることに気づきます。

 好き嫌いをはっきりさせるって、勇気のいることだと思います。著者の人生を紐解くと、いつだって、大事なときに「誘われる」ことに気づく。なぜ、誘われるのか? 深掘りしていくと、好き嫌いをはっきりさせていることが主なきっかけでした。チャンスをモノにするってこういうことなんだと、納得。そして、それは誰にでもできることなのです。

 こんなふうに、私の思考も変わっていきました。ぜひ、読者の皆さんにも、著者の考え方をインストールして、運気アップしてほしいです!