先週の総括

 先週の日経平均株価は、週初上昇したものの週末にかけて値を崩す展開となった。週初は前週の米国株式の大幅高を受けて1万4000円台を回復した。その後は一進一退を繰り返しながら方向感の無い動きが続いた。外資系証券会社が、金融機関は5兆円を越える追加増資が必要とのレポートを発表し、米国株式が急落。日本株式は相対的には堅調な動きであるが、売買代金は2兆円前後まで低下。太陽電池関連銘柄など環境関連銘柄が一部物色されたが、主力株は重い動きである。結局週末は前週末比0.23%安い1万3942円で引けた。

 規模別には大型株の調整幅が大きかった。マザーズ指数は前週末比1.1%のマイナス、東証2部指数は同0.5%のプラスであった。業種別には海運・不動産・空運などが上昇、一方で保険・証券・ガラス土石が下落した。

今週の予報

外食業界:節約志向が高まり
外食支出が抑制されがちで
「雨」→「雨」

雨 雨

 今週の日経平均株価は、引き続きもみ合いの展開を予想する。相変わらず米国株式に翻弄される展開が続いている。引き続き環境関連など部分的にテーマ銘柄が物色される展開を予想する。25日間の騰落レシオが90%割れまで低下しており、深押しは予想していない。

 外食業界の株価は同じ外食でくくりきれないほど動きが多様だ。居酒屋大手のワタミ株価は昨年6月高値2115円をピークに現在1700円水準。M&Aで急拡大しているゼンショーは意外にもジリ安で2007年の下値サポートラインであった1000円を割り込んでいる。