日本にいては見えてこないお金の本質

　ツマミ300円均一の居酒屋にも行きました。そこもタッチパネルで注文して、スタッフはただ運ぶだけ。逆に、常連さんと密接な店もありました。そこは、値段が少し高い。でも、常連でにぎわっています。中途半端な居酒屋さんは閑古鳥でした。

　そんな様子を目の当たりにしては、日本は変わったのだと感じざるをえません。お金に対する距離感もまた変わりました。

　それまでバーチャルな存在だとは思っていたけど、お金の効き目がここまで弱くなっていくとは考えていませんでした。

　貧乏でも、それなりのサービスを享受しながら生きていけます。たくさん稼いで、そのお金をたくさん消費して、それで満足感を得る――その効率の悪さに、もう気づいちゃったんです。

　東南アジアで暮らしていても、さすがに、こんなにイっちゃった社会を見たことがありません。ぐうたらして働かない人がいるというのとは、決定的に何かが違うのです。

　お金の効き目が悪くなる社会が日本にやって来たのです。

　何か手に入れたい目的があって、それを交換で実現する。そのとき、お金という媒体を利用する。資産はお金で換算される。資産はきっと、何か手に入れたい目的を実現する権利の総量みたいなもの。資産をお金だけで計量しているのでは、もう不十分な時代なんですね。

　日本から離れ、東南アジアで暮らしていると、お金に対してこんなふうに思うようになりました。お金の価値も変わっていく。それに合わせて、お金との距離感を持つことが必要になるということを肌身に染みて感じているのです。

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19時開演（18時30分開場）20時30分終了予定
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住　所：　東京都渋谷区神宮前6-12-17
料　金：　入場無料（事前登録制）
定　員：　30名（先着順）
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