中国で「植物由来の人工肉」がバブルの兆し、国内外の企業が続々進出上海のスターバックスでは5種類の植物性肉を購入できる Photo:Photo:Barcroft Media/gettyimages

世界で注目される代替肉、中国でも関心高まる

 2019年5月、植物由来の人工肉を製造・開発するビヨンド・ミート(Beyond Meat)という米国の会社がナスダックに上場し、2億4100万ドルを調達した。新規株式公開(IPO)株価は25ドルに設定したが、初日の終値は163%高の65ドル75セントとなり、2倍以上の高騰を見せた。同社は人工肉の製造業者として、初の株式公開を実現できた企業となったばかりでなく、2008年のリーマン・ショック以来、新規株式公開初日に最も株価が上昇したという実績を作った。

 ビヨンド・ミートの上場実績に刺激されて、人工肉や植物肉、さらに培養肉といった代替肉は世界の食品業界を席巻している。

 ただ、食への関心がもともと高い中国では、2018年頃からすでに植物肉が注目されていた。そんな中でビヨンド・ミートが上場したというわけだが、ブルーオーシャン分野のビジネスとして評価され、植物肉関連の商品開発やビジネス展開への注目度が一気に高まった。