夏が近づき、旅行需要に回復の見込みが出てきたことで、航空業界全体の雰囲気が明るくなりつつある。ただ、ジェットエンジンメーカーはまだ慎重な姿勢を崩しておらず、そこには正当な理由がある。27日に発表された米国の二大複合企業、ゼネラル・エレクトリック(GE)とレイセオン・テクノロジーズの第1四半期決算は、パンデミックの影響が続いていることを示している。GEは、航空関連収入が前年同期比で28%減少したことが響き、損益は28億ドル(約3043億円)の赤字となった。レイセオンは7億5300万ドルの黒字だが、2019年の水準を44%下回った。同社の航空部品部門コリンズ・エアロスペースとエンジン事業プラット・アンド・ホイットニー(P&W)はいずれも苦戦を強いられている。
航空に復活の兆しも、エンジン事業はまだリスク大
航空会社の予約は回復したが、ジェット部品製造企業は慎重な姿勢崩さず
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