――投資家向けコラム「ハード・オン・ザ・ストリート」 ***  夏が近づき、旅行需要に回復の見込みが出てきたことで、航空業界全体の雰囲気が明るくなりつつある。ただ、ジェットエンジンメーカーはまだ慎重な姿勢を崩しておらず、そこには正当な理由がある。  27日に発表された米国の二大複合企業、ゼネラル・エレクトリック(GE)とレイセオン・テクノロジーズの第1四半期決算は、パンデミックの影響が続いていることを示している。GEは、航空関連収入が前年同期比で28%減少したことが響き、損益は28億ドル(約3043億円)の赤字となった。