――投資家向けコラム「ハード・オン・ザ・ストリート」 ***  米マイクロソフトは早くも学んでいる。2兆ドルという時価総額には代償が伴うということを。  マイクロソフトの時価総額は4月に入って以降、2兆ドルまであと一歩のところで足踏みしている。27日には1-3月期(第3四半期)の決算発表を前に、これまでにないほど接近していた。同日終値はその水準の達成まで約1%以内に迫った。節目を突破すれば、アップルと並ぶ「2兆ドル企業」に仲間入りするはずだった。  悲しいかな、その実現はならなかった。マイクロソフトの決算は十分に堅調で、2017年以来の大幅な増収率となった。