米ワイオミング州で生まれ育ち、石油・ガス会社を家族経営するボブ・ダイクスさん(69)は、そう聞いて想像できる通り、しゃがれ声でゆっくり話す。政治的には無党派で、地球温暖化はよく分からないと話す。それでも電気自動車(EV)を初めて購入するつもりだ。(米EV大手テスラを率いる)イーロン・マスク氏の車ではない。「テスラは私に言わせればヤッピー(都会に住む若手エリート)の乗り物だ」と彼は言う。米自動車大手ゼネラル・モーターズ(GM)で予約注文した1000馬力の車は、新型の電動ピックアップトラック「ハマーEV」だ。14州に営業拠点を持つ会社の経営者ダイクスさんにとって3台目のハマーとなり、価格は11万2595ドル(約1200万円)と最も高額だ。決め手は広告だったと話す。GMはスーパーボウルの試合中継のスポット枠を買い、米プロバスケットボールのスター選手レブロン・ジェームズを起用した。
電動SUV、EV普及に貢献も 無関心層を魅了
電動化したピックアップトラックとSUV、米国の「にわか環境主義者」を魅了
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