英製薬大手アストラゼネカは、同社ワクチンの米食品医薬品局(FDA)への申請に必要なデータの取りまとめに苦労しており、FDAの承認がさらに遅れる可能性がある。事情に詳しい複数の関係者が明らかにした。アストラゼネカは先月、4月中旬までに同社ワクチンの緊急使用許可を申請すると発表していた。関係者によると、最近になって、FDAへの申請完了は5月中旬までかかる可能性があると米当局者に伝えたという。関係者によると、英国での約4カ月にわたるワクチン接種データ(有効性、ウイルス感染、安全性など統計データ)の取りまとめに時間がかかっているという。このことがアストラゼネカの申請を複雑にしており、FDAの審査にも時間がかかる可能性がある。
アストラゼネカのワクチン、米申請向けデータの収集に苦戦
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