米資産運用大手フィデリティ・インベストメンツが中国フィンテック企業アント・グループの評価額を大きく引き下げたことが分かった。  電子商取引大手アリババグループ創業者の馬雲(ジャック・マー)氏が率いるアントに対しては中国の規制当局が締め付けを強化しており、アントの成長見通しは大きく後退している。  フィデリティは3年前、他の大口投資家と共にアントに出資した。規制当局への提出資料によると、フィデリティの運用ファンドが保有するアント株の水準が示唆する会社全体の評価額は2月末時点で1440億ドル(約16兆円)だった。