――投資家向けコラム「ハード・オン・ザ・ストリート」 ***  米アップルの弁護団が負う任務は誰からもうらやまれない。2兆ドル(約220兆円)規模の企業を支える重要基盤を守るには、大きなリスクが伴うからだ。  3日始まったアップルと米エピックゲームズの審理の行方は全く不透明だ。たとえ判断が下されたとしても、両社には法務・財務上の力が備わっていることから、上訴はほぼ確実で、問題はしばらく決着がつかないかもしれない。  ファクトセットによると、アップルの資金力は世界でも最大規模で、純現金残高は830億ドル近い。ここ4四半期のフリーキャッシュフローは900億ドルを上回る。