就活本に初めて「自己分析」の考えを取り入れた本として
13年連続大学生協第1位のベストセラーを誇る『絶対内定』シリーズ。
ただ内定をとるためだけではなく、「心から納得のいく進路が見つかる」「本当にやりたい仕事がわかる(やりたいことに気づける)」「自分らしく働ける会社と出合える」「入社してから『こんなはずじゃなかった』と後悔しない」ための1冊であることが大きな特徴だ。
キャリアデザインスクール「我究館」のもつ、9800人以上におよぶ就職・転職指導の経験を活かしたノウハウが、このシリーズには詰まっている。
コロナ禍で価値観が大きく変わるなか、会社選びも大きく変わってきている。
自分らしい働き方とは、生き方とは…、
今、じっくり自分と向き合う時間を『絶対内定』と過ごす就活生が増えている。
今回は、そもそもなぜ自己分析をする必要があるのか、なぜこの5月が自己分析をするべきタイミングなのかお伝えしていく。
(構成/藤本健司、ダイヤモンド社・朝倉陸矢)

22年卒も23年卒も、<br />この5月にこそ「自己分析」をするべき理由Photo: Adobe Stock
我究館・藤本健司副館長 藤本健司(ふじもと・けんじ)
我究館館長
千葉大学教育学部卒業後、(株)毎日コムネット入社。営業に配属され、2年目に優秀社員賞、3年目に社長賞を受賞。2012年「世界の教育問題に対峙したい」との思いから、青年海外協力隊としてケニア共和国で活動。3年間、JICAや現地の省庁と連携し、児童福祉施設における情操教育やカウンセリングに携わり、「人は志や気づきによって大きな成長を遂げられる」ことを実感する。2016年より(株)ジャパンビジネスラボに参画。我究館学生校の主担当コーチとして大学生をサポート。外資系投資銀行、コンサルティングファーム、総合商社、広告代理店など、難関企業に多数の内定実績がある。

なぜ自己分析が大切なのか?

毎年、「就職活動で、もっと早く取り組めばよかったことランキング」1位が「自己分析」になる(一般財団法人 雇用開発センターの調査より)。

自己分析の重要性はあちこちで叫ばれているが、毎年、同じ結果が出る。分かっているのに、多くの人が自己分析を後回しにして、同じ後悔をしてしまう。今後説明するが、自己分析は進めていくと楽しい。どんどん自分のことが分かるようになり、エントリーシートの作成や面接が楽しくなる。企業を選ぶ「軸」も明確になり、自信を持って楽しみながら、就職活動を進めることができる。

「もっと早く取り組めばよかった」と後悔している人が多いことから、有用性は間違いない。

やらない理由はおそらく「面倒」「やらなくても何とかなる」「難しそう」だろう。それは誤解だ。これからの40年以上を棒に振らないためにも、まずは1日だけでも「自己分析」に時間をかけてほしい。

自己分析は、就活のあらゆるプロセスで必要である

学生から「自己分析はいつやればいいですか?」という質問を多くもらう。

答えは「今すぐ」だ。

気づいたときこそ、はじめるタイミングなのだ。そして、インターンシップに参加する企業を決めるときから、インターン選考、インターン参加中、社会人訪問、本選考中、さらには、内定をもらった後も有効だ。つまり、どの段階でも自己分析を行う価値がある

「なぜこの会社(のインターン)を選んだのか」「どんな仕事をしたいと(現段階で)考えているのか」「この仕事を通じて、会社と社会にどんな影響を与えたいのか」「そもそも、自分はどんな人生を送りたいのか」「本当にこの会社でいいのか」といった本質的な問いに、誰に対しても(もちろん自分自身にも)偽りなくブレなく答えるためには、自己分析が不可欠だ。

早い段階で自己分析ができれば、自分の選択肢と可能性がクリアになるが、「もう間に合わない」とあきらめないでほしい。選考に落ちてから、あわてて自己分析を行う学生も多いが、そこからでも逆転はできるのだ。