自己分析ができていると、選考中に迷わない
自己分析は、面接が一番多く行われる6月の直前、5月にも必要になる。理由は「日程かぶり」が発生するからだ。
説明しよう。6月1日の面接解禁日以降、選考が進むと、2社以上の企業から「同じ日の、同じ時間帯」に次の面接を指定されるケースが多発する。その日程を断った時点で、「今回はご縁がなかったということで」と落とされるというケースを多く聞く。
面接日程の案内は電話で伝えられることが多く、短い時間で結論を出す必要がある。そのときに、優柔不断にならないように、もしくは、うっかり答えてしまったことを後々後悔することがないようにしたい。「あのとき、A社を優先しておけばよかった」と思っても、時間を戻すことはできないのである。そのため、面接が解禁になる前に、優先順位をつけておく必要がある。そのためにも、自己分析が大切だ。書類が通過して安心せずに、5月に再度、自分の思いを確かめるのだ。
面接まで進もうと決めた企業だ。各社、そんなに大きな志望度の差はないはず。その微妙な差を、しっかりと自分の中で認識し、決断してから選考に挑もう。
複数社の内定を手にし、1社に決めるときも同様。迷ったら何度でも自己分析を。
(本稿は、『絶対内定2023 自己分析とキャリアデザインの描き方』を抜粋、再構成したものです)