――投資家向けコラム「ハード・オン・ザ・ストリート」 ***  米国経済の生産性はかなり上がっているように見える。人々がビデオ会議システム「Zoom(ズーム)」の使用方法を理解するのに費やした時間は、これとはあまり関係がない。  米労働省は6日、第1四半期の労働生産性(平均的な労働者が1時間にどれだけの仕事をこなせるかを示す指標)が、年率換算で5.4%上昇し、前年同期を4.1%上回ったと発表した。新型コロナウイルス危機が発生する前の10年間の生産性上昇率が年平均わずか1%であったことを考えると、今回の上昇は注目に値する。