米労働省が7日発表した4月の雇用統計によると、非農業部門就業者数(季節調整済み)は前月比26万6000人増で、市場予想の約100万人増を大幅に下回った。失業率は前月の6.0%から6.1%に上昇した。市場予想は5.8%だった。  一部の企業が欠員補充に苦戦を強いられ、サプライチェーン(供給網)上の課題に見舞われる中で景気回復の勢いが鈍化した可能性を示した。  就業者数は3月分が77万人増に下方修正された一方、2月分は53万6000人増に上方修正された。  新型コロナウイルスワクチン接種の進展、政府の財政支援策、営業制限の緩和が全米各地の消費を押し上げている。