妻の浮気が原因で離婚。突如、5歳の息子との父子家庭になった。手元に残された全財産は90万円。定時退社で保育園へ息子を迎えに行く毎日で、残業代ゼロ。年収400万円で、カツカツの生活だった。ギリギリの節約生活で、4年で1000万円を貯め、本格的に株式投資を開始。紆余曲折を経ながらも某企業の大株主になり、資産2億円以上を築いた。いまや成長し、就職した息子とふたりで焼鳥屋に行ったとき、これまでの半生を振り返り、「投資家」と「労働者」の話をした。
「サラリーだけで生きられる時代は終わった」
「億の資産をつくるにはお金に働いてもらうことだ」
「リスクをとらないと得られるものはないぞ」
離婚して父子家庭になり、全財産90万円から資産2億円以上を築いた父親が、投資術を初公開。いま息子へお金と投資の話を教える『どん底サラリーマンが株式投資で2億円』。
着るものは全身ユニクロ
【前回】からの続き。
衣食住の最後は、「被服費」。
衣食住のなかでも、被服費はもっとも減らしやすい。
自分の普段着は全身ほぼユニクロ。
下着にはこだわりがあり「カルバン・クライン」のものを穿いているけれど、それは“億り人”になってからのこと。
節約に励んでいた頃は、下着を含めて全身ユニクロだった。
ユニクロの回し者みたいに聞こえるかもしれないが、ユニクロの商品は廉価なうえに丈夫でけっこう長持ちする。
デザインも古びない定番が多いので、毎年買い替える必要がない。
ユニクロ以外にも、同じように廉価かつ高品質の服をつくっているメーカーはあるので、あとは好みの問題で活用すればいい。
仕事着も、かつてのようにスーツ・ネクタイ姿が絶対という会社は少なくなり、カジュアル化が進んでいる。
リモートワークがもっと進むと、その傾向はさらに強まるだろう。
最近ではお硬い会社でも、パンツ+ジャケット+ポロシャツといったスマートカジュアルが許されるようになっている。
これならユニクロでも紳士服量販店でも調達可能だし、スーツ・ネクタイという装いだって同様だ。
クリーニング代は馬鹿にならない。
父子家庭になってからは、仕事で必需品だったワイシャツを毎朝洗って干して、帰宅後にとり込んで、アイロンをかけてから寝るのが平日の日課だった。
ワイシャツをクリーニングに出すと、安いところでも1枚150円くらい。
平日20日間で計3000円、年間3万6000円の出費となる。自分で洗ってアイロンをかければ、その分だけ節約になる。
そもそも、いまは洗うだけでアイロンをかけなくてもシワにならないノンアイロンタイプのワイシャツが紳士服各社から発売されている。
スーツをクリーニングに出すと、上下で1回1000~2000円はかかる。
汗をかく夏場は2週間に1回はクリーニングが必要だ。
自分自身はクリーニングになるべく出さないようにしていたものの、いまでは家庭の洗濯機で洗えるウォッシャブルタイプのスーツも登場している。
普段着にしても仕事着にしても、ウォッシャブルでクリーニング代がかからないものにしたほうが、被服費の節約につながる。