・マイクがミュートの時には、うなずき+感嘆詞であいづち
・マイクがオンの時には、うなずきとあいづちのタイミングをズラす

 オンラインでのコミュニケーションでは、表情がわかりにくいことがあります。オンラインコミュニケーションに関する本やネット記事などで、「(オンラインでは)意識してオーバーリアクションをしましょう」と書かれていますが、正直、オーバーリアクションを続けると疲れますし、そもそも状況にもよります。

 そこでおすすめなのが「うなずく」ことで反応を示す方法です。首を縦に振る行為は、画面上でもわかりやすいのです。マイクをミュートにしていても、「うなずき」ならビジュアルで聞いている合図を送ることができます。オンラインで話している側は、相手の反応が読めずに不安になるものです。そのため聞き役の時こそ、しっかりうなずいて安心させてください。

 さらに「聞いていますよ」と合図を送りたい時におすすめなのが、時々「なるほど!」「そうか!」「すごい!」という感嘆詞で声に出してあいづちを打つこと。マイクはミュートなので音声は聞こえませんが、表情が変化するので、より話に乗っている印象になります。この程度のあいづちなら、それほど疲れません。

 次に、マイクをオンにして参加をする時です。オンラインでの円滑なコミュニケーションの妨げになるのが「声がかぶる」ことの気まずさです。そこで、うなずきとあいづちのタイミングをズラすのがコツ。これで声がかぶる気まずさもなく、「傾聴」の合図を送ることができます。

 タイミングとしては、相手が話している最中は無言でうなずき、フレーズの切れ目にあいづちを入れます。

 例えば、

・相手「時間がかかりそうですが(うなずく)、諦めずにやってみるので(うなずく)、ぜひお力をお貸しください」
・自分「もちろん、喜んで!」(あいづち)

 こんなふうに聞いてあげると、相手も話しやすくなります。