広島県は、2位の福岡県と5ポイント以上の差をつけての首位となっている。確かに広島県は、サンフレッチェ広島(サッカー)や広島東洋カープ(野球)などスポーツが盛んな都道府県のひとつだ。

 また、近年話題となっている「カープ女子」の存在。広島県民としては、昔から老若男女問わず広島東洋カープを応援しているので「今さらカープ女子!?」というイメージに戸惑いを感じているようだが、必ずしもカープ女子が広島県出身者ばかりではないことは注目すべきことといえる。

 今回は詳しく紹介していないが、この調査にある地域の魅力の設問「スポーツの参加・観戦が楽しめるランキング」の結果では、「居住者(28.7%)」「出身者(21.2%)」「応援者(21.9%)」、そして、「関係人口(21.6%)」と全てにおいて広島県は1位となっている。他の都道府県と比べても非常にスポーツに対する応援意欲が強いことがわかるだろう。

 ブランド総合研究所の田中章雄社長は、「カープ女子が多いのは必ずしも広島県民ではなく、応援したい関係人口が増え、いかに広島東洋カープが人気なのかがデータとして明らかとなった」と述べている。

 続いて、2位の福岡県はソフトバンクホークス(野球)が有名だ。ポイントがもっと高くてもいいのでは?と思う人も多いかもしれない。田中社長は、「ソフトバンクを応援する人は、福岡県民や九州の人たちが多い」と分析する。ソフトバンクホークスを応援する人たちは、圧倒的に「居住者(15.5%)」や「出身者(14.2%)」の支持が多く、広島東洋カープほどには県外まで広がっていないといえるだろう。

大阪府民も“地元意識”を持つ
阪神タイガースの本拠地は兵庫県

 3位と4位を見てみよう。3位が大阪府(10.6%)で4位は兵庫県(10.1%)という結果となった。この結果について、「阪神タイガースの本拠地である甲子園球場は、実は兵庫県にある。しかし、大阪府民は“地元”との意識が強く、タイガースファンが多い。2府県が地元としてあるというのは、タイガースの強みでもある」と田中社長は話す。