投資家のインフレ期待を示す主要指標はここ数日、低下している。今年に入りほぼ一貫して上昇してきたが、ついにピークを越えたのではないかとの議論が高まっている。トレードウェブによると、10年物ブレークイーブン・レートは1日、米消費者物価指数(CPI)が向こう10年で年間平均2.48%上昇する見通しを示す水準となった。昨年末の2.01%は上回るが、5月12日につけた直近の最高水準である2.57%からは低下している。ブレークイーブン・レートの変動はここ数カ月、投資家がインフレへの懸念を強める中で注目を集めてきた。インフレの加速が投資家のポートフォリオに何十年も見られなかったような脅威になりかねないと懸念する向きは、レートが頭打ちになるか低下すれば歓迎するだろう。半面、それは連邦準備制度理事会(FRB)の金融政策が引き締められるとの予想を反映することになり、株式など一段と高リスクな資産にとって足かせとなる可能性もある。
インフレトレードやや後退、期待ピーク越えか
ブレークイーブン・レートが低下、投資家はFRBの政策に注視
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